ここ数年、様々なメーカーが抱っこ紐を販売するようになって来ました。実際にお店で試せると良いのですが、そういうお店は非常に稀であり、大半の方は口コミなどの情報を下にネットで購入されているのではないでしょうか。
一番多いのがキャリータイプの物ですね。その多くが海外製で、細身の日本人には合っていないことが多いです。出来れば「腰ベルト」の部分は、骨盤や腰部に着けずに、下位の肋骨に掛かるくらいの位置で装着するようにしましょう。背部のバックルは肩紐同士の間が10cmくらいにすることが理想的です。但し、出産した女性の身体の状態や分娩時のエピソードによって、身体に負担が掛かり過ぎてしまう場合がありますので、スタッフに聞いて頂けると適切な装着方法をお伝えさせて頂きますので、お声掛け下さいね。
また、キャリータイプの抱っこ紐は、首がきちんと据わった4ヶ月以降から使用するようにして頂くことをお勧めします。新生児から使用出来る、新生児インサートが販売されるようになってから、赤ちゃんの発達に影響が出ているケースによく出会います。背部の緊張が高く、普通に抱っこしても反り繰り返ってしまう子、背中スイッチが過剰な子、寝返り動作を反りながらする子・・・。早い段階での抱っこ紐での縦抱っこは赤ちゃんに負担になるだけでなく、出産したばかりのママの身体にも非常に負担になりますので、お勧めは出来ません。
どうしても首が据わっていない時期に必要な場合は、スリングの使用をお勧めします。抱っこ紐がすでにあるという方もおられると思いますが、私は3種類の抱っこ紐を、赤ちゃんの成長時期や用途、移動距離によって使い分けていました。
ちなみに、抱っこ紐の連続使用時間は1時間までにして下さい。ママの身体への負担はもちろんのこと、赤ちゃんの身体にも負担になります。抱っこ紐から外したら、赤ちゃんの身体をたくさん触って、たくさん伸ばしてあげて、ママもしっかりストレッチすることを習慣付けて下さいね。
家の中で抱っこ紐を使わないと泣き止まない場合は、ママの不安が伝わっているケースが多いです。ママの不安は、パパが必ず寄り添って欲しいですね。また、赤ちゃんとのコミュニケーションが抱っこだけにならないようにしましょう。一緒に寝っ転がって、沢山触れて、沢山話しかけてあげて下さいね。
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